日本列島は南北に約3,000km、海抜0mから3,000m級まで多様な生態系をもつ瑞穂の国です。
米は古来より、わが国の文化風習に根ざした作物で、戦前までは地域地方には数百種類ともいわれる「地場のお米」が栽培されてきました。
しかし、現在では全国の水稲うるち栽培面積の35%をコシヒカリが占め、コシヒカリ近縁品種を加えるに至っては8割を超える作付で、多様なわが国の自然環境を鑑みると異常なコシヒカリ品種への偏りと不適地への栽培といえます。
戦前まで生産者は、自然環境の変化に対応するために、数種類の品種作付けをしてリスクヘッジをしていましたが、戦後の食糧難、増産政策から昭和40年代に入り、米余りによる政府の政策変換で、単位面積あたりの収量が少ない良食味米への奨励策を打ち出した結果がコシヒカリ偏重をもたらしたのです。

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